今年は小学2年生の「虫の観察」の単元で、チョウの成長を子どもたちと見守りました。「はじめは怖かったけど(イモムシ)育てていたら可愛くなってきた。」「イモムシを手のひらにのせたら元気がもらえた。」など、チョウの成長を通して子ども達の成長や心の変化が見られました。そして何よりも、子ども達と仲良くなれたことが嬉しいです。
信頼関係の構築はまず仲良くなるところから。何かに悩んだとき、相談室の先生のところに行こう・話そうとは、仲良くなければ自然には思わないものです。
信頼関係とは、「信頼することができるような関係」の意味で、心理学などでは「ラポール」と呼ばれています。
「ラポール」は「橋を架ける」というフランス語で、心が通じ合ってお互いに信頼している状態のことを言います。橋がないと人も物も川を渡ることはできません。つまり、橋を架けることで人や物の交流が生まれるのです。
カウンセリングの際には、まずは、ご相談者様とこのラポールを築くことがもっとも重要で、ラポールがなければご相談者様の心を開くことはできません。これは通常の人間関係においても同様です。信頼関係が築かれていない人には、なかなか本音は言いづらいものです。普段誰にも言えないような悩みも親友なら、気兼ねなく言えますね。これが信頼関係です。
相談室に来てくれる子ども達の中で、直接交流が無くても、信頼している親友が信頼している先生だからと訪ねてくれることもあります。
今、2年生の子ども達もあと4年間は小学校に在籍しています。その中で、何かに行き詰まったとき、モヤモヤすることがあったときなど、私のことを思い出してくれたらいいなと思っています。
カウンセラー 石崎由真
子育て支援カウンセラーとして安心な存在でご相談者様に寄り添い、素敵な未来へサポートできることを大切にしています。現在は、小学校で心の教室相談員をしながら児童に関わっています。着任当時は荒れていた子も等身大の視点で向き合うことによって、どんどん良くなっていきます。以前、小学校で重度自閉症児童の介助員として現場で4年間、学校生活支援を務めた経験もあり、発達障害の特性も理解しています。地域では民生児童委員、人権擁護委員として困っている人の支援にも携わっています。どんな些細なことでも、私に相談してください。あなたの不安や辛さに親身に寄り添い、解決の糸口を一緒に見つけて、より良い未来へと共に歩んでいきましょう。